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こんにちは！
JBAのWebサイトは、ブラックカラントに関連した健康についての研究結果や最新情報を提供するために制作されました。しかし、ブラックカラントは研究だけでなく、世界中の多くの地域で重要な食物や飲料として親しまれています。私は、ブラックカラントのうれしいニュースを皆さんと共有したいと思います。

日本ブラックカラント協会アドバイザー
　ビル フロイド

ブラックカラントのキャスケイド（副産物の有効利用）！

「ブラックカラント」という名称は日本ではあまり馴染みがなく、青森で売ることを目的として生産されている規模は非常に小さいものです。しかし、日本は、世界的なブラックカラントを販売する企業にとって大変重要です。理由の一つは、科学者のブラックカラントに対する知識があること、もう一つは、マーケットの可能性によって、洗練された消費者がいることがあげられます。

近年の日本における研究の一例は、消費者にとって有益である革新的な製品を作るために、ブラックカラントの葉の可能性を調査しています。

この研究は「弘前医療福祉大学紀要、８（１）、１５－２３、２０１７（英語）」に掲載されています。

https://www.researchgate.net/publication/315500029_Phytochemical_analysis_of_the_leaf_of_the_blackcurrant_Aomori_Cassis_Ribes_nigrum_L_and_the_antioxidant_effect_of_catechins

以下がその概要の内容です。

「キャスケイド」の良い例があります。「キャスケイド」とは商品価値のある作物やその副産物の全部分あるいは数か所を述べるために使用する言語です。例えば、ブラックカラントは伝統的にジュースを作るために収穫され、その灌木の葉や茎は、毎年の収穫が終了すると刈り込まれ捨てられます。しかし、ブラックカラントは数あるベリーの中でも特別な性質を持っていて、ブラックカラントのジュースが持つ芳香は、砕かれた葉にもあります。これは、いつでも商品にできる可能性を示していました。そして今、日本の研究者がブラックカラントの葉の商品価値を示しています。

同様の研究は、ニュージーランドで２０世紀後半にマヌカ木について実施されました。その研究の結果、マヌカ蜂蜜は特殊な抗菌作用を持っていることがわかりました。その蜂蜜は、今、世界中で最も価値のある蜂蜜の一つです。科学者は既に、マヌカ木の「キャスケイド」としてマヌカ木のいろいろな部分を使用した下記に記載した多くの事例証拠を持っています。

事例１：古代マオリ族は、マヌカ木の葉を茹でた時に生じる蒸気を吸入することによって、鼻かぜの治療に、葉や樹皮のせんじ汁を患部に擦り付けることによって、硬直した筋肉や関節の痛みの治療に使用していました。また、樹皮を噛むとリラックスでき、良く眠ることができると言われています。

事例２：かのジェームス・クック船長がニュージーランドを発見した時、お茶をいれるのにマヌカ木の葉を使用しました。このお茶が英国の捕鯨者に人気となり、捕鯨者のお茶として知られるようになりました。

事例３：マヌカ木の葉先がビールを作るために使われました。今日でさえも、独特なニュージーランド・マヌカ・クラフトビールを作る際にマヌカ木の葉を使用しています。また、葉から蒸留して作られるマヌカ芳香油がグラム陽性および陰性細菌、グラム陰性ウイルスやある菌種の真菌に有効であることが試験管中（インビトロ実験）の科学的研究で示されました（Nelson Cawthron Institute and Otago University Microbiology Department）。

このマヌカ芳香油研究の大変良い概要が下記のURLに記載されています。

「マヌカ・ナチュラル公式サイト（英語）」

http://www.manukanatural.com/manuka-essential-oil-monograph-manuka-natural/

マヌカ木の葉を使って実施されたり、今、ブラックカラントの葉を使って実施されたりしているこれらの研究から、既に市場にある植物の各種部分中には、これから発見され、ヒトの健康増進のために効果のあるナチュラル原料の恵みが存在するかもしれないことがわかります。このような開発は、資源の有効活用となり、良い市場価値につながります。