日本ブラックカラント協会(JBA)ブラックカラントについてのニュース
(#7 2018年)
日本の皆様、こんにちは。
JBAのWebサイトは、ブラックカラントに関連した健康についての最新ニュースや情報を提供する為に設立されました。ブラックカラントとはカシスの事で、世界中の多くの地域で食料や飲料として親しまれています。私は、ブラックカラントのうれしいニュースを皆さんと共有したいと考えています。
日本ブラックカラント協会のアドバイザー
ビル フロイド
ブラックカラントのⅡ型糖尿病、メタボリック症候群に対する効果
イギリスのチチェスター大学の教授のマーク・ウイレムス博士は、世界中のブラックカラントを扱っている企業から最も尊敬されている研究者の一人です。
ウイレムス博士の研究のほとんどは「ブラックカラントと運動生理学」ですが、最近発表された研究として“ニュージーランド産ブラックカラント末の7日間摂取による空腹時及び食後のインシュリンに対する効果”があります。この研究は“Functional Foods and Disease 2017:7(7):483-493”に掲載されています(追記:別途、この研究結果の抜粋を日本語に翻訳して下記にアップしていますのでご覧いただければと思います)。
この研究は、健康な人が経口ブドウ糖負荷試験※1を実施時に、ニュージーランド産ブラックカラント末の7日間摂取によって、空腹時インシュリン量を減少させ、ブドウ糖量やインシュリン反応を減少させると結論付けています。また、この研究は定期的なニュージーランド産ブラックカラントの摂取は、健康な人がⅡ型糖尿病になるリスクを減少させる可能性を示し、今後、定期的なニュージーランド産ブラックカラントの摂取によって、Ⅱ型糖尿病やメタボリック症候群患者のインシュリン反応に対しての効果を調べる事を推奨しています。
ウイレムス博士の研究結果は、ニュージーランドの科学者が実施した研究結果と一致しています。
ニュージーランドで育てられた果物や野菜類は、ヒトの健康に大きく寄与する可能性のある特徴的なポリフェノール類を含んでいます。今後、私はどのような条件が、ニュージーランドで育てられた果物や野菜類にこれらの要因をもたらしているかをお話する予定です。
- ※1:糖尿病診断の一つで、検査当日の朝まで10時間以上絶食した空腹のまま採血し、血糖値を測定し、次にブドウ糖液(ブドウ糖75gを水に溶かしたもの、またはデンプン分解産物相当量)を飲み、ブドウ糖負荷後、定期的に120時間まで採血し、血糖値を測定する検査
◇文献)ニュージーランド産ブラックカラント末の7日間摂取による空腹時及び食後のインシュリンに対する効果
最後に、次の事は心に留めておいてください。
- この研究はヒトに適用可能かもしれませんが、効果を確実なものにするには、さらに多人数の臨床試験が必要です。
- 多人数の臨床試験が終了するまでは、バランスを取るための食品(特に、フルーツや野菜類)の一部として、ブラックカラントを食べて楽しんでください。
- 上述の情報を、指導医に相談なしで、処置する為に使用しないでください。
ビル フロイド